インプラントとは

インプラント治療は失ってしまった自分の歯の替わりに、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付け、噛み合わせを回復する治療法です。
固定性であるためガタついたりせず、自分の天然の歯のように強い力で噛めるようになります。
見た目も天然の歯のように見えます。

安全で失敗しない
インプラント治療を

安全で失敗しないインプラント治療を行うには、正確な術前診査、堅実な治療計画とそれを実行する確実な治療技術が必要だと考えます。
当院の院長は、歯科インプラントの分野で長期にわたり研究・実績を重ねてきております。
「インプラント・口腔再生医療分野 歯学博士」を取得し、経験や実績を生かしたインプラント治療を行っております。
滅菌の徹底、清潔域・不潔域を区別等、衛生管理を徹底したインプラント治療はもちろんのこと、
骨が足りない、少ないといったケースでの骨造成・骨移植に対応したインプラント治療も行っております。
安全面や難症例にも配慮しておりますので、お気軽にご相談ください。

インプラントと歯科用CTについて

歯科用CTとはコンピュータを使用したデータ処理と画像の再構成によって断層写真を見ることができる装置です。
インプラント治療では骨にインプラント体を埋め込む前に、患者さんの体の厚みや高さを知る必要があります。そのためにCT撮影が必須となります。
当院では全症例院内に完備されているCTにより術前診断を行います。

症例写真

左上3番の単冠インプラント

  • Before
  • After
治療内容 左上3にインプラント1本通常埋入手術。2~3ヵ月経過後カスタムアバットメントおよびジルコニアセラミックによる上部構造製作。
期間及び
回数
3~4ヵ月(6回程度)
リスクと
副作用
下記に記載のインプラントのデメリット項目参照
費用 インプラント手術料(¥198,000)+インプラント上部構造、ジルコニア+カスタムアバットメント(¥198,000)+仮歯(¥3,300)
総額¥399,300
※全て税込価格です。

上前臼歯8本欠損を5本のインプラントで再建

  • Before
  • After
治療内容 右上5・3・1、左上1・3にインプラント5本埋入手術(右上1・左上1はGBR(骨移植)を伴う埋入手術、その他は通常埋入手術)。
4ケ月経過後2次手術を行い、⑤4③2①/①2③にメタルボンドによるブリッジ製作(カスタムアバットメント使用)。
期間及び
回数
6か月(12回程度)
リスクと
副作用
下記に記載のインプラントのデメリット項目参照
費用 インプラント手術料(¥198,000×5本=¥990,000)+GBR※骨移植(¥55,000×2本=¥110,000)+インプラント上部構造 メタルボンド+カスタムアバットメント(¥198,000×5本=¥990,000)+ダミー部メタルボンド(¥165,000×3=¥495,000)+仮歯(¥3,300×8本=¥26,400)
総額¥2,611,400
※全て税込価格です。

当院のインプラント治療の特徴

衛生管理を徹底しています

インプラント治療を行う場合、必ず清潔域・不潔域の区別を徹底しております。治療器具やドレープ(オペ中にかぶせる布)の完全滅菌、治療中の不潔域で動く人、清潔域で動く人をオペレーションで完全に分けています。

診療器具や器械については、インプラント治療に限らず、すべて患者さんごとに滅菌を行なっています。診察基本セットの「歯科用ミラー・探針・ピンセット・バキュームチップ・スリーウェイシリンジ先端」は、すべてオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)により滅菌しています。また、麻酔針、替刃メス、ドレープ、サクションチューブなど可能なものは全てディスポーザブル(使い捨て)です。

骨がない場合にも骨造成・骨移植治療に対応しています

あごの骨がうすい、足りないと言われた場合でもあきらめないでください。当院では、緻密な診査・診断・治療計画のもと、骨量が少ない場合の骨造成治療(サイナスリフトやGBR)にも対応いたします。
骨がないとあきらめていた方でもまずはご相談ください。

歯ぐき(歯茎)・歯肉の再生・歯周治療

歯周病(歯槽膿漏)や虫歯などで歯を失う等、なんらかの原因で歯茎が後退したりやせたりした場合でも、近年の歯科治療においては、特別な治療方法で歯茎を再生できる場合があります。症状により難しい場合もありますが、まずはお気軽にご相談ください。

インプラント治療は、様々な治療方法の選択肢の1つです

しかし、インプラントを特別に勧めているわけではありません。治療には様々な方法があり、インプラントはその選択肢の1つにすぎません。お口の中の全体の様子を診て、ずっと先の将来のことを考えて最良だと思われる方法
を勧めております。
インプラントでない方がメリットの大きい場合やインプラントを行うことのリスクが大きい場合、またインプラントを行わなくても患者様の満足の得られる他の治療法がある場合など、インプラント以外の別の治療法を勧めることもあります。
治療方針は患者様とたくさん話し合って決めていこうと思います。お気軽にいろんなことを相談してください。

インプラント治療のメリット・デメリット

(公益社団法人日本口腔インプラント学会)

インプラント治療のメリット

インプラント治療の強みは、義歯をしっかり固定できることです。インプラント治療では、残っている歯を削ったり、残っている歯に義歯を安定させるための装置を付けたりしません。残っている歯の負担が少ないをことも、インプラント治療の利点です。

  • しっかりと強く咬める
  • 自信を持って笑うことができる
  • 左右でバランスよく咬める
  • 取り外す面倒がない
  • 食物をおいしく味わえる
  • 自分の歯にかかる負担が減って長持ちする
  • 歯ごたえある食物の食感が楽しめる
  • 隣の歯を削る必要がない
  • 発音が安定して会話を楽しめる
  • インプラントはむし歯にならない
  • 見映えよく仕上げることが可能

インプラント治療のデメリット

インプラント治療には、全身状態がよくないとうまくいかない、治療期間が長め、治療費が高額といった弱みがあります。インプラントは骨と強くつきますが、粘膜とはあまり強くつかないため、天然の歯に比べ感染に弱いことも欠点です。さらに、インプラントをしたい場所に骨が十分ないと、治療が難しくなることも欠点です。インプラントが抜けたり大きく壊れたりした時に、修理が難しいこともあります。
最近では10年間持ったインプラントが95%あったという報告(文献:Albrektsson T, Donos N:Implant survival and complications The Third EAO consensus conference 2012; COIR, 23(suppl6),63-65,2012.)もあります。しかし100%の成功ではありません。インプラントに取り付けたかぶせ物や入れ歯が壊れることもあります。いずれも治療が終ったあとのメインテナンスをしっかりしないと長持ちしません。

  • 噛む感覚が自分の歯と違う
  • 治療期間が比較的長い
  • 状況により見た目がご自身の歯と異なることもある
  • 食べ物が詰まりやすくなることがある
  • 他の歯が抜けて義歯を入れる場合、インプラントに不用意にフックをかけるとインプラントにダメージが加わることがあるため、義歯のデザインが制限されることがある
  • 外科処置に伴う痛み・腫れ・出血・合併症の可能性がある
  • お手入れ次第で感染することがある
  • 治療費が比較的高額